パニック障害
東京都
M・W様 30代 女性
私は20代前半の頃にパニック障害を発症しました。
原因は、子どもの頃に受けた両親からの虐待が関係していると思います。
現在はメンタルクリニックに通院し、薬を服用していますが、「薬だけではなく、カウンセリングを受けたら何か変わるかもしれない」と思い、カウンセリングを受け始めました。
カウンセリングで一番驚いたのは、先生も過去にパニック障害を経験していたことです。
しかも、先生の生い立ちも私と似ていて、本当にびっくりしました。
ある日、「先生はカウンセリング中にパニックにならないんですか?」と聞いたら、
「なりそうな時もあるよ」って、普通に笑顔で答えられて、またまたびっくり(笑)。
いつも穏やかで笑顔の先生を見ていると、「あれ?パニック障害ってそんなに怖いものじゃないのかも」って、私も思えるようになりました。
先生はとても安心できる存在ですが、時々「気持ちを見透かされてる…?」と思うくらい、感情をわかってくれている感じがします(笑)。
パニック障害は「良くなった!」と思ってもまた症状が出ることがある、というのも学びでした。
でも、「また来た」と思っても、少しずつ緊張が取れてきたり、症状が軽くなっていることにも気づけるようになってきました。
認知行動療法では、少しずつ苦手な状況にチャレンジして、なんと今では特急電車にも乗れるようになりました!
正直、絶対に無理だと思っていたので、自分でも驚いています。
また、カウンセリングを通して、自分が子どもの頃から「人に迷惑をかけてはいけない」と、自分自身に強いルール(禁止令)を課していたことにも気づきました。
先生の「心と身体と思考は全部つながっている」という言葉にも納得できました。
心が弱ると、体も疲れて行動も鈍くなる。すべてがつながっているんですね。
そして今では、「あの頃の子どもの私には何も悪くなかった」と思えるようになりました。
「自分が自分の一番の理解者でいよう」と思えるようになったのも、先生との出会いのおかげです。
カウンセリングを受けて、本当に良かったと思っています。
先生、これからもどうぞよろしくお願いします。
カウンセラーからクライエント様へ
パニック障害の症状でお越しくださいましたね
メッセージをありがとうございます。
これまでの長い間、一人でたくさんの想いを抱えてこられたこと、本当に大変だったと思います。
そんな中でカウンセリングに来てくれて、そしてこんなふうに振り返って伝えてくださったこと、とても嬉しく読ませていただきました。
私自身もパニック障害を経験しているからこそ、あなたが感じてきた苦しさや、「もうダメかもしれない」と思ってしまう気持ちも、わかる気がします。
あなたが少しずつご自身のペースで変化を重ねていく姿を見ていて、「回復は可能なんだ」と、あらためて私自身も感じています。
特急電車に乗れたというお話は、本当に感動でしたね。
きっと誰よりもあなた自身が驚いたと思いますし、それができたのは、日々の小さなチャレンジを重ねてきたあなたの努力の積み重ねです。
「人に迷惑をかけてはいけない」という心の奥にあったルールに気づき、それを少しずつ緩めていけたことも大きな一歩でした。
心と身体、そして思考がつながっていることに気づいたあなたは、これからもっと自由に、自分らしく生きていけると思います。
そして何より、子どもの頃の自分を責めるのではなく、理解し、受け入れようとしてくれていること。
それがとても尊くて、大切で、私はその気持ちを心から応援しています。
こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね。
またお会いできる日を楽しみにしています。